ハッキング被害にあった国内取引所コインチェック株式会社が、本日よりNEMの補償と一部仮想通貨の出金、売却を再開すると発表した。本日より順次となる。
不正に送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償に関して
補償日時
2018年3月12日中
補償金額
88.549円 × 日本時間2018年1月26日 23:59:59時点での保有数
補償対象
日本時間2018年1月26日、
23:59:59時点でNEMを保有していたお客様
・本件はNEMの不正送金に係る補償に関するご案内です。NEMの入出金・売買に関するお知らせではございません。
・補償は日本円で行われます。
・補償は預金口座への振込ではなく、お客様のCoincheckアカウントの残高に補償金額(日本円)を反映する方法で行います。
・補償日時に本人確認が完了していないお客様も補償の対象です。日本円の出金には別途本人確認の完了が必要です。 また、日本円出金に伴い、別途追加での本人確認を行う場合がございますことをご了承ください。
・日本円の出金には所定の手数料がかかります。
・日本円の出金処理は申請をいただいている順にて対応致します。このため、ご指定口座への着金までお時間を頂戴する場合がございます。
・現時点で判明していない問題等が確認された場合、予告なく補償の実施を見合わせることがございます。
・課税関係につきましては、現在、国税当局に相談を開始した段階にございます。取り扱いが分かり次第アナウンスを致します。
※NEMの補償として支払う金銭は、本年(平成30年)に発生した事実に基づいてお支払するものです。課税対象となるか否かにかかわらず、平成29年分の確定申告に影響を及ぼすものではございません。
本日中(3月12日中)の補償ということで驚いた。
日本円での返金のため、税金の対象になるのかは国から発表がないので不明である。
このため、影響があると考えておくと、どちらに転んでも対応できる。
つまり、「利益の場合、補償された半分くらいの日本円は来年の納税に使う可能性がある。」と考えておくと良いと思います。(日本で納税する場合)
この発表どおりであれば、3月12日中にコインチェックの口座に
88.549円 × 日本時間2018年1月26日 23:59:59時点での保有数
の日本円が追加されているはずだ。
一部仮想通貨の出金、売却も再開
再開日時
2018年3月12日(順次)
再開機能
一部仮想通貨の出金、売却(入金、購入は対象外となります)
出金再開対象仮想通貨
ETH、ETC、XRP、LTC、BCH、BTC
売却再開対象仮想通貨
ETH、ETC、XRP、LTC、BCH(BTCは当初より停止を行なっていない)
コインチェックさんを確認すると、ETH、ETC、XRP、LTC、BCHは新たに売却できるようなっていた。
LISK、FCT、XMR、REP、ZEC、XEM、DASHはまだ不可能。
コインチェック再開で考えられる影響
本日、一部の仮想通貨の出金と売却は再開されたが「入金と購入が対象外」であるという事実は変わらない。
現在、購入できるのはBTCのみ。
つまり、コインチェック内ではETH、ETC、XRP、LTC、BCHは売りのみで買えない。よって、売りの力が強くなり値下がる可能性も考えられる。
ただし、本日、同時にNEMが日本円で補償される。
よって、もう返ってこないと思っていた日本円が急に増えたことで、他の取引所で仮想通貨を購入する可能性もある。
また、昨年、コインチェックでNEM取引が始まった頃、1XEM0.4円ほど。相当な額の日本円が戻ってくる人もいる。
半分は税金用としても、残りの半分くらいは使う人がいるだろうなと感じています。
ゆえに、コインチェック内では売り圧力しかかからないが、引き出して他取引所で購入できるために市場への影響はそれほどないだろうと考えている。
そして、仮想通貨も昨年2017年末に比べると、だいぶ価格も下がってきた。
僕はNEMの補償で帰ってきた日本円で、新たに仮想通貨に投じる人も多少はいるだろうと感じている。
さらにハッキング事件でコインチェックが所持しているNEMは0枚付近になった。
すでに購入している可能性はあるが、コインチェックが取引を再開するために0枚付近になったNEMを購入してくるはずである。よって、買い圧力もかかるはずだ。
ただ、ハッキング事件自体は解決していない。
NEMハッカー昨晩こっそり動いていたようです。マーキングされていませんが盗まれたXEMの流れ的にNEMハッカーの口座と思われる NCHK... から、LoyalCoinというNEMベースのICOに合計1,520XEMが流れ込んでました(1枚目)NCPW... がLoyalCoin ICOの入金先アドレス(2枚目)と一致しました。 pic.twitter.com/fB6e9qfklw
— がぶ (@gabu) 2018年2月2日
最近ではNEMベースのICOにも投じた記録が出てきている。
未だに盗まれたNEMは悪用されており、ハッカーの売り圧力があるのも事実。
よって、まだ警戒も必要だと感じている。
現段階では、コインチェックさん口座でXEMが日本円に変換されていたり、送金完了の報告がツイッター等でパッと見てなかったためにまだ安心はできないがようやく市場に春が訪れるキッカケになるかもしれない。
既に管財人の小林氏が平均単価約106万円で債権者への返済額約400億円分のビットコインとビットコインキャッシュを売却済み。#ビットコイン #仮想通貨 #Bitcoin $BTC #ブロックチェーン #MountGOX #MtGox #GOX #マウントゴックスhttps://t.co/vRtd4gdjaO
— 墨汁うまい(BlockchainUmai) (@bokujyuumai) 2018年3月11日
また、現在進行中だが、2014年に起きたマウントゴックスのハッキング事件の債権者への返済額約400億円分は既に回収していることがわかった。
よって、マウントゴックスの事件のハッキングされたBTCの被害額が今後、日本円で戻ってくる可能性も高い。
こうなると「仮想通貨は盗まれても戻ってくる」というイメージが日本で定着し、非常に大きいと思っています。
今後、マウントゴックスの行方にも注目していきたいと思う。
暗号通貨はお金のイノベージョン。歴史を共に見届けよう。