現在のビットコインの下落はマウントゴックス事件で残ったBTCやBCHが売却されていることが大きな要因となっている
ビットコインの下落はマウントゴックスで残ったBTCの売却
Bitcoin's Tokyo whale sold $400 million and he's not done yet https://t.co/SEGOsovyCj pic.twitter.com/7X6211bPFa
— Bloomberg Crypto (@crypto) 2018年3月7日
2日前、海外では東京鯨という日本のビットコイン保有者が4億ドル(約440億)のBTCを売っていたことで話題であった。
Want to know who was selling the bottom? 18k of MtGox's BTC transferred the day before we hit $6000 on Feb 6th pic.twitter.com/nluQpexhoM
— Alistair Milne (@alistairmilne) 2018年3月7日
ビットコインは取引記録が残り、誰でも記録を確認できる。
確かにツイートにある「14LuAvrRzAmeikgaafs7H5695xs5dVXqA5」などを検索するとBTCの大きな移動がある。
Bitcoin Address 1A4WkrgES6tfWCkx4rLbpKrweGeQkRXMy6
上は約1万BTCの移動である
#mtgox pic.twitter.com/pMUXvexzVD
— ⎛⎝k♛w⎠⎞ 💎 (@k0w666) 2018年3月8日
7日夜から8日にかけて仮想通貨取引所関連で大きなニュースが続きました。Binanceのハッキング騒動、7社への一斉行政処分、コインチェック会見、マウントゴックスのBTC売却――ビットコイン/円の15分足チャートにまとめておきます pic.twitter.com/WryLzeLSvo
— 高城泰 (@takagifx) 2018年3月8日
売ったタイミング
マウントゴックスの被害者に被害額分の日本円を返金するためにBTCだけではなく、分岐したBCHも売却されており日本円に変換されている。
ビットコインは2014年に起こったマウントゴックス事件から大きく価値を上げた。
そして、ハッキングされずに残ったBTCを売れば、被害者に日本円で返金することなら十分に可能なのである。
今回、更に分岐したBCHも価値を持っており、そちらも売却しているとのことだ。
https://www.mtgox.com/img/pdf/20180307_report.pdf(※)
すでに35000前後のBTCとBCHが売却されている。
BCHはマウントゴックス時には存在していないが、後にBTCと同枚数が配布された。そこそこの価値を持っており、現在1BCH=11万ほど。
以前の資料(2017年9月26日)が
https://www.mtgox.com/img/pdf/20170927_report.pdf
こちらでは仮想通貨の売却記録が記載されていないので、今回はじめて期間中にBTCとBCHが市場で売却されたようだ。
マウントゴックスの破産財団は、2018年3月5日時点でビットコインを166344BTC、ビットコインキャッシュを約168177BCH(BCC)分保有中。
今回売られたBTCとBCHの4.5倍以上はまだ所有している。
つまり、これらのBTCとBCHがいずれ売却される。
大きな売り圧力を持っているので市場は冷え込む可能性が高い。
これからも定期的に売り圧力はかかるが、マウントゴックスの被害者のお金が戻ってくる可能性が高くなったことは喜ばしいことである。
(※)
上の資料は、2018年3月7日、第10回債権者集会が開催され公開されたもの。 第11回債権者集会は2018年9月26日午後1時30分より東京地方裁判所債権者等集会場1(家簡地裁合同庁舎5階)において開催される。
これから一気に残ったBTC、BCHを売ることはないが、今回と同じ債権者集会が始まる前に売られるとしたら、次回は9月29日ですので、また定期的に売られることになる。
https://www.reddit.com/r/CryptoCurrency/comments/82ryay/ive_mapped_the_exact_time_when_money_was/
3ヶ月前の昨年の12月からBTCを売ったタイミングが上リンク先から確認できる。
昨年の2017年のピークの12月から売り始めていることがわかる。
売却したとはいえ、まだその4.5倍のBTCとBCHが残っている。今後も売り圧力が来るのは確実である。よって、BTCに依存しないように他通貨が頑張る必要がある。
もっとも、BTCやBCHが超高性能になって、より世界に浸透していけば、売り圧力も問題なくなると感じている。
それにしても取引記録が見えて、本当に売られていることがネットで確認できるという、お金の流れが見えることは時には事実を知ることで残酷であるが、曖昧よりもやはり良い。
やはり、仮想通貨は将来的に浸透する可能性は非常に高い。
マウントゴックス破たんからの流れは、マウントゴックスの破産財団のHP(https://www.mtgox.com/)で確認できる。
暗号通貨はお金のイノベージョン。歴史を共に見届けよう。