コインチェックにてビットコインゴールドを配布する予定だと発表があった。
「Bitcoin Gold」の分岐に係る対応方針について
このたびのBitcoin Goldに係る分岐に際し、CoincheckではBitcoin Goldの付与を行う予定です。しかしながら、以下のような事象が発生し、弊社にてお客様の資産の保護が困難と判断される場合やサービスの安定した提供が困難と判断される場合においては、Bitcoin Goldの付与を行わない可能性がございます。
・Replay attackに対する対策が不十分であると確認された場合
・マイナーが十分に集まらず、ブロックが安定的に生成されない場合
・何らかの脆弱性が発覚しそれに対する対策が行われない場合
・その他、弊社において付与等の取り扱いが不適切と判断される場合
等
とりあえず早めに手をうったという感じである。海外の取引所のようにハッキリといってくれると良いのだが、この記載だと曖昧(あいまい)に見える。
Coincheckサービスの提供について
Bitcoin Goldの分岐に際し、Coincheckサービスにおける機能の停止は予定しておりません。通常通りご利用いただけますため、何卒宜しくお願い申し上げます。
25日にサービス停止はないので、その点は良かった。
付与対象ユーザーと付与数量について
Bitcoin Goldの付与は「取引アカウント」「Coincheck payment(決済)アカウント」「貸仮想通貨アカウント」を保有のユーザーに対して行われます。また、付与数量の算出方法はそれぞれのアカウントにより異なります。また、実際の付与はBitcoin Goldをその他の通貨に変換し行う可能性がございます。その際の変換レートは弊社にて実勢レートを基に判断をさせていただきます。
基本的にはビットコインを持っているだけで配布されるが、 「貸仮想通貨アカウント」で貸しているor貸し出し予定のビットコインでもビットコインゴールドことBTGが配布されるようだ!
ビットコインゴールドの付与対象の時期
付与の詳細について
ビットコインとBitcoin Goldのブロックチェーンにおいて最後の共通のブロックの生成日時の残高をもとに、Bitcoin Gold付与数量が計算されます。Bitcoin Goldに係る分岐はビットコインのブロック高が491407になった時点(2017年10月25日の見込み)から開始されると予告されております。
また上記の通り、弊社にてサービスの安定した提供が困難と判断される場合等においては、Bitcoin Goldの付与を行わない場合がございますことをご了承くださいませ
付与対象は「ビットコインブロック高が491407になった時点」 ということ。ゴールドの付与対象期間は491407ブロックが採掘された瞬間になる。つまり、491407ブロックに達した時点でビットコインを持っていればゴールドがもらえる、ということになる。
日時などは大よその目安で、特定の決まったブロックが採掘されると分岐する。
このブロックまでのカウントダウンは、http://btcgpu.org/#homeにて確認できる。
00:00:00:00になった時点で491407ブロック。
コインチェックでは、取引自体はストップしないので、少なくとも今回ビットコインを買った分だけは売りたくなる。分岐直後にビットコインにショートかけたい+売りたい人は多いと思う。
しかし、この前後の時期の取引は怖い。ちょっとしたタイムラグで返済義務が発生したり、場合によってはゴールドがもらえないこともあるかもしない。このようなケースがあるので「返済義務なんてどうでもいい!フルレバショートでいくぜ!」という者は、よほど自信のあるもの以外はいないと思う。
あなたはどうしますか?
実際にビットコインゴールドが配布される時期は未定
Bitcoin Goldの付与日時について
弊社にてBitcoin Goldの安全性・安定性の確認後、付与を予定しておりますので、現時点で付与の日時は未定となります。ご了承くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。
実際にビットコインゴールドが配布される時期は未定とのこと。ゴールドは、リプレイアタックなどの対応はしているようだが、実際、不具合があるかもしれませんよね。ですので、これは仕方ないですね。
返済義務はあるの?
取引アカウントを保有のユーザー 付与されるBitcoin Gold = ((保有するビットコイン) + (ロングポジションで保有するポジション数量) – (ショートポジションで保有するポジション数量) – (信用取引で借入れているビットコイン)) * 付与係数 付与されるBitcoin Goldがマイナスとなる場合、付与は行われません。」
ゴールドが配布されるのであれば、前回とは違い返済義務は発生しない。
ビットコインキャッシュの場合と違い、今回はショートポジションを持っていた場合でもビットコインゴールドの返済義務は発生しません。
— 和田 晃一良 (@wadakooo) 2017年10月19日
また、今後のSegwit2Xのフォークなどでどのような対応方針になるかはまだ決定されておりません。https://t.co/IUPOz1f8FU
しかし、なぜ今回はBCHの時とは違い付与されないのであろうか?理由を知りたい。
* 付与係数って何?と思ったが、
付与係数について
付与されるBitcoin Goldは保有するビットコインと同数ではなく、全ユーザーの取引状況から算出される付与係数を乗じた数量を付与いたします。
付与係数 = 1 – ① / ②
① = 信用取引による顧客のビットコインの借入数量合計 + 顧客のレバレッジ取引によるショートポジションの数量合計
② = 顧客の取引アカウントのビットコインの残高合計 + 貸し仮想通貨アカウントのビットコインの残高合計 + 決済アカウントのビットコインの残高合計 + 顧客のレバレッジ取引によるロングポジション合計
ということだ。
実際のゴールドの配布例も記載されていた。
Bitcoin Goldの付与例
ユーザーA:取引アカウント
保有80BTC、ロングポジジョン数量が4BTC、ショートポジション数量が2BTC、信用取引による借入1BTCユーザーB:取引アカウント
保有1BTC、ショートポジション数量が2BTC、信用取引による借入4BTCユーザーC:決済アカウント
保有1BTCユーザーD:貸仮想通貨アカウント
保有4BTC、貸出申請中2BTC、貸出中1BTC付与係数が下記の場合
1 – (2 + 1 + 2 + 4) / (80 + 4 + 1 + 1 + 4 + 2 + 1)
≒ 0.903ユーザーAの付与数量
(80 + 4 – 2 – 1) * 0.903 = 73.143 Bitcoin GoldユーザーBの付与数量
1 – 2 – 4 = -5 Bitcoin Gold
付与されるBitcoin Goldがマイナスのため、Bitcoin Goldは付与されませんユーザーCの付与数量
1 * 0.903 = 0.903 Bitcoin GoldユーザーDの付与数量
(4 + 2 + 1) * 0.903 = 6.321 Bitcoin Gold
詳しくは発表された下リンク先のページをご覧下さい。
以前のように変更も随時あるかもしれないので、引き続きウォッチしていきたいと思う。
暗号通貨はお金のイノベージョン。歴史を共に見届けよう。