今日はビットコインの考案者として知られている「サトシナカモト」について書いてみたい。未だに正体不明の謎の多い男である。良かったら見ていって欲しい。
ビットコインの生みの親
ビットコインの生みの親は「サトシナカモト」。漢字にすると「中本哲史」と書く。
2008年、この名前でビットコインに関する論文を発表し始めた。プロフィール欄には37歳、日系人と書かれてある。これが本当だとすると、現在の2017年は46歳ほどと言う事になる。
彼の「ビットコイン」の構想を書いた論文の発表後、次々と「面白そうだ」とその理念に共感する人たちが出てきた。そして、2009年にはビットコインのソフトウェアをネット上に発表し、ビットコインの最初の採掘を行い、運用が開始された。「サトシナカモト」は、理念に共感した開発者達と共に2010年の半ばまで開発を行なっている。
2010年半ばまでに徐々に管理を上のギャヴィン・アンドレセン達にまかせていき、最後はプロジェクト管理までも引き渡すことになる。また、ビットコインコミュニティ内のメンバーにドメイン管理も任せ、完全にビットコインコミュニティから姿を消し、現在に至る。
開発にかかわっていた時期もメーリングリストでのやり取りで、一体「サトシナカモト」はどんな人物なのかは誰も知らない。その後、「サトシナカモト」を自称する者や、様々な憶測が飛び交っているのが現実であるが、全て根拠がないものである。
また、サトシナカモトは、ビットコインを支えるアイデア「ブロックチェーン」の発案者でもある。この技術は、世の中の仕組みを変える可能性を秘めており、現在、多くの企業等で実用化のために日夜、研究されている。
ビットコインの最小単位「satoshi」へ
Satoshiとは、ビットコインの通貨単位の最小単位で、1 Satoshiは0.00000001BTCに相当する。Satoshiという単位は、ビットコインの考案者「サトシナカモト」の「サトシ」からこう名づけられている。
サトシナカモトの保有しているビットコインの数
100万BTCと推測されている。現在の価格(1BTC=46万)で4600億円ほど。
サトシナカモトの正体は?
様々な憶測や、自称するものが現れ、サトシナカモトと言われている人は沢山いる。ただ、あまりにも多いので、一例だけ紹介したい。
アメリカの社会学者であるデット・ネルソンがサトシナカモトの正体を述べている動画である。落ち着いた雰囲気の老人だが、サトシの正体を述べるシーンで異様に興奮しているのがわかり、面白い。 ちなみに正体とされている人物は、自分がサトシナカモトであることを否定している。
サトシナカモトはこれからも正体を明かさないだろう。
何故なら正体を明かす=死に繋がることもありえる。例えば、米国大統領の例をあげると政府紙幣を発行したり、民間銀行の詐欺システムを批判し始めると確実に殺されている。有名どころだと、ジョン・F・ケネディや、初代米国大統領のリンカーン。
サトシナカモトが、徐々にビットコインコミュニティからフェイドアウトしていったものビットコインがある程度は広がるのが予想でき、命が狙われるかもしれないと感じたのかもしれない。
この記事を書くにあたり、2011年に日本にビットコインが上陸した時の様子を調べてみたが、例えばツイッターなどは当時やっていた方の大半は辞めている。ブログなども更新が止まっているのが大半。彼らも恐らく大金を手に入れたことでフェイドアウトした可能性が高い。
ただ、ビットコインの最小単位や発行枚数などからも、これだけ大きな世界になるとは、サトシナカモト自身も想像がつかなかったはずだ。この広がりがネットの面白さでもある。1つの論文から始まり、正体不明の人物が考案したビットコインやブロックチェーンの仕組みがこれから更にどこまで広がるのか楽しみである。
暗号通貨はお金のイノベージョン。歴史を共に見届けよう。