2017年7月26日現在、8月1日にビットコインと分岐する可能性が高いビットキャッシュ(BCC)のIOU(先物)が一部の取引所で開始されている。
ビットキャッシュ(先物)は1BCC=4.5万ほど(2017年7月26日12:00頃)
https://www.viabtc.com/quot/realtime?currency=cny&dest=bcc&chart=simple
ViaBTCという小さな取引所でビットキャッシュ(BCC)の取引が開始されている。
2017年7月26日12:00頃の価格は、1BCC=2750元ほど。円換算すると、1人民元=16.58円とすると、1BCC=45595円ほどになる。安いか高いかはわかりませんが、今のビットコインの16%ほどの価値である。一時期は10万近くあった。個人的な意見であるが、今の価格でも高いと思う。
取引所の取引高が低く、あくまでも先物ですので仮の数値である。8月1日以降、ビットコインから分岐するBCCが取引開始になってもこの値段になるとは限らないが、目安にはなる。
ビットコイン+BCCで考えると・・?
BCCは所有しているビットコインの枚数と同じ数だけ配布される。
現在、ビットコインは価値を下げているが、8月1日に同数のBCCが配布されることを考えると、283592円(現在のビットコインの価値)+45595円(先物BCC)=329187円となる。現在のビットコインの下げは、分裂してから配布されるBCCの価格も考慮されているのかもしれない。
速報:米国最大の取引所Coinbaseから約7万BTC(196億円)がコールドウォレットから引き出されるが $BCC をサポートしないという表明によるユーザーからの現物引出し準備のための模様 #ビットコイン #Bitcoin $BTC #仮想通貨 #ブロックチェーン #UAHF https://t.co/bNYH9wbMcY
— 墨汁うまい(BokujyuUmai) (@bokujyuumai) 2017年7月26日
どうやら米コインベース取引所は、意地でもBCCを扱わないようだ。 日本ではビットフライヤーが取扱うと発表しているが、未だにはっきりとしないのは日本仮想通貨事業者協会。コインチェック、Zaif等の取引所がこれらの協会に加入している。確実にBCCが欲しい方は、個人ウォレットやビットフライヤーにビットコインを入れておいたほうが良いだろう。
日本仮想通貨事業者協会の声明、8月1日に予期されるビットコイン分岐危機に向けた対応について(その3) – 日本仮想通貨事業者協会(旧 仮想通貨ビジネス勉強会)を見ると、BCCを取り扱うかどうかはまだはっきりとしていない。
8月1日前後のビットコインの動き
※あくまでも予想である
今のビットコインはBIP91がロックインされたものの、短期的には下がるかもしれない。上図はBTC/JPYの4時間足。青い矢印の部分、ヨコヨコで下げ始めた時の出来高が異様に高い。ヨコヨコから初動が大きいと崩れる可能性があり、少し危ないと思っている。週末は下げやすいこともあり、ここで飛びつくのは危険だ。
ただ、現在、BCC先物がそこそこの価値を持っている。BCCはビットコインの所持数に応じて配布されるので、8月1日前には、一時的にビットコインを購入する者が増えると予想できる。ただし、BCC配布のためビットコイン買いを想定して、大口が直前で売り浴びせにくる可能性もある。つまり、BCC欲しさのビットコイン買いを予想して、そこまでに値を上げ8月1日前に大量売りでビットコインは下落するパターンもあるということだ。
まだ取引をしていなければ、8月1日をすぎて落ち着いてからの仮想通貨取引が無難。僕は先物の価格を見て、BCCもイークラ(ETC)のようになると思うので、頃合いを見て少し買いを入れる予定。
また、アルトコインの多くは今のビットコインよりも大きく下落している。8月1日以降、ビットコインが安定してきたら以前のように急激に伸びるポテンシャルを秘めている。ビットコインを今の価格の下に指しておき、指値で購入できなかった分を8月以降のアルトコインに資金をまわすのも手だ。
8月1日以降、個人的に楽しみなのはBCCの取引です。ViaBTCの先物のように、BCCが初値からどこまで上がるかが、見ものだ。さすがに1BCC=100円とかにはならないと思うので、BCCが配布されることを考えると、現在ビットコインが下げていても配布されたBCCがそこそこの価値を持つ可能性が高く、下落していてもあまり不安はない。
これからのビットコイン
ビットコインは、一つの大きな山場を越えた。Segwit2xが行なわれる可能性が高くなり、ビットコインの性能は高くなる。
ただ、不安点として
・Segwit2xが行なわれても、結局ハードフォークが11月頃にあると言うこと
・Segwit2xも確実にうまく行くとはいえず、手を加えることの不安
・ビットコインはBCCと分岐することでビットコインコミュニティが弱くなる
などが考えられ、ビットコインの影響力が弱くなる可能性がある。
BCCがなかったことになれば1番よいのだが、その可能性は薄そうだ。
ただ、それでもビットコインは価値をあげると思っている。
良いニュースもある。以前、4月にビックカメラで導入されたビットコインが2017年7月26日から全店対応になる。4月には1BTC=12万ほどであったので、ビックカメラは相当の利益をあげたと思われる。
ビットコインが価値を上げると思うのは、このようにビットコインを使える場所がどんどん増えています。どんな優れた通貨も使われなければ意味がない。ビットコインなどの暗号通貨は、アンティークコインのように見て楽しむこともできない。
2017年8月前、年始に1BTCが30万付近にくると予想できたものは少ないだろう。僕もここまで上がるとは思ってもいなかった。想像以上にビットコイン、すなわち仮想通貨の浸透がはやい。暴落といわれている下げが何度もあったが、結局は値を上げ続けている結果になっている。これからのビットコインの未来が恐ろしいスピードで開かれていくと思われる。
暗号通貨はお金のイノベージョン。歴史を共に見届けよう。