8月1日ビットコイン分裂問題に対して、国内最大級の取引を誇る仮想通貨取引所であるビットフライヤーからの対応が発表された。
日本仮想通貨事業者協会(JCBA)に加盟してないビットフライヤー
先日、上記事で書いた日本仮想通貨事業協会(JCBA)がビットコイン取引を8月1日より取引一時停止のニュースが流れた。これに対して加盟していない日本国内最大級の取引所であるビットフライヤーの動向が注目されていたが、7月18日20:30頃、8月1日のビットコイン分裂問題に関して対応が発表された。
Bitcoin (BTC) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCapでもわかるように2017年7月20日時点、ビットフライヤーはBTC/JPYで世界3番目の出来高である大きな取引所である。日本仮想通貨事業協会(JCBA)に加盟していないこともあり、どのような対応をとるのか?注目されていた。
ちなみにビットフライヤーは、日本ブロックチェーン協会に所属している。ホームページは「こちら」
ビットフライヤーのビットコイン分裂問題への対応
ビットフライヤーからのメールが届いたので転載。こちらのPDFにも同じことが書かれてある。確認して欲しい。
ビットコインのブロックチェーン分岐(以下「分岐」)については状況が日々変化しており、結果として分岐が起きない可能性もございます。当社としては分岐が起こる可能性を鑑み、下記の対応を予定*1しておりますのでお知らせします。
●お客様の資産は守られます。分岐が発生した場合、分岐前にビットコインを当社で保有されていたお客様には分岐後の 2 つ(以上)のそれぞれのチェーンでできたコインを付与します。*2
●当社は分岐を機に発生する可能性のあるリプレイアタックに向けた対策*3を行います。分岐前にリプレイアタック対策が可能な取引所にビットコインを預けていただくことがお客様の資産保護の観点から最も安全と考えております。
●下記サービスは停止せずに通常どおりご利用いただけます。
・ビットコイン及びアルトコインの売買(販売所、bitFlyer Lightning現物、FX、Futures)
・日本円の入出金
・ビットコイン以外の仮想通貨のお預入・ご送付
●お客様の資産保護のため、ビットコインのお預入・ご送付、ビットコインをつかう、ビットコイン決済・Payは一時停止する予定です。
(分岐が起きないと当社が判断した場合は、下記サービスの一時停止は実施いたしません)
お客様にはご不便をおかけしますが、ご了承いただけますと幸いです。また、上記対応の変更時には改めてご連絡をさせていただきます。
繰り返しになりますが、当社としてはビットコインのブロックチェーンがどのように分岐した場合でもお客様の資産の保護を最優先し各チェーンのコインを取り扱う予定*2であり、お客様の資産は守られます。また、ビットコインのブロックチェーンに対する分析・研究を継続し、お客様のリスクを最小限に抑制する努力を続けます。
最後に、当社としては 2009 年以降多くのユーザーに支えられてきたビットコイン・エコシステムが今後も安定的に存続し発展することを強く望みます。当社はそのような発展を望むコミュニティの一参加者として継続的にできる限りの貢献を行っていきます。
*1 2017 年 7 月 19 日現在の状況に基づくものであり、今後のビットコイン・エコシステムの状況変化によっては当社の対応も変わりうるものであることをご了承ください。
*2 当社が恒久的に持続可能ではないと判断したチェーンのコインは付与しない場合があります。その場合は一切の損害について当社は補償いたしません。
*3 分岐した場合にはリプレイアタックの対策をする必要があり、この対策ができない場合は分岐後に片方のチェーンでの送付が意図せずもう片方のチェーンでも送付されてしまう可能性があります。当社にお預けいただいたビットコインはリプレイアタック対策を行うのでご安心ください。
* 当社は、本対応内容の瑕疵、変更等により、お客様ならびに第三者が損害を被った場合でも一切補償しません。
https://bitflyer.jp/pub/announcement-regarding-august-fork.pdf
ビットコイン分裂問題に対するビットフライヤーの対応
ポイントとして
・ビットコイン、アルトコインの売買は8月1日も行なう。
・ビットコインの預け入れ・送付、ビットコインをつかう、ビットコイン決済・Payは一時停止予定。分岐が起こらないと判断した場合は停止しない。
・分裂したコインも現在のビットコイン所持枚数に応じて配布予定。
スーパー速報。米コインベースはUAHF(Bitcoin Cash)を取り扱わず、ユーザーにも付与しない方針。https://t.co/jBedX1iWNC
— Tetsu UASF 大石哲之 (@tyk97) 2017年7月19日
取引所によっては、上ツイートにある取引所のように分裂したコインを扱わないという所があったが、ビットフライヤーでは、今のところ取り扱い予定があるようだ。
今回のビットコイン分裂騒動の重要人物であるビットフライヤーの株主にBarry Silbertがいる事もあってか、分裂するコインに対して柔軟対応がある。コインチェックやZaif等は、分裂したコインはどうするのかはまだ不明。
8月1日、問題は収束しつつあるといわれているが、僕は大きな値動きが起こりそうな気がする。他の取引所でビットコイン売買一時停止の心理的不安もあり、仕手にとっては仕掛け時だと思う。非常に危険なので、取引は8月1日以降、ビットコインの価格が落ち着いてからで良いだろう。
暗号通貨はお金のイノベージョン。歴史を共に見届けよう。